稲村ガ崎といえば桑田佳祐さんが最初にして最後?の監督を務めた事で有名な稲村ジェーンの舞台となった場所だ。
周辺にはもちろん稲村ジェーンのロケ地となったスポットが数多くある。
稲村ジェーンは数十年に1回来るか来ないかの伝説の大波を待つサーファー達を描いた映画だ。
2013年に24年ぶりに開催されたイナムラクラシックがまさにその大波到来の日となったのだが。
当日は開催されるという事もしらず、僕はいつものように電車に乗って会社に通っていた。
開催が決まったのは早朝であったのだが、しかもその日は朝4時に起きて海沿いをジョギングしていたのだが、
全く気付かなかった。
まだ薄暗い時間帯で海沿いの駐車場はいつもより車が多いかなくらいには思っていたが、
サーファーが朝早くから着替えて海に入る準備でもしてるんだろうくらいにしか思っていなかった。
会社で仕事をしていると妻からメールが来て海に人が大勢集まって、サーフィンの大会してるよ、
稲村クラシックみたい、と連絡があった。
えっー、ほんとに!
会社行く前に分かっていたら会社休んで見れたのにー。
もう後の祭りだ。
スマホで動画取っておいてと返事をして仕方なく仕事についた。
プロのサーファーたちも日本全国のみならず海外から駆け付けた選手もいたようだ。
開催されるか分からないが数日前から帰国していたようだ。
それくらい凄い大会なのだろう。
そんな稲村ガ崎であるが、ちなみに稲村ケ崎駅という場合と地名の稲村ガ崎という場合は、
字が少し違う。ケとガが違う。
住所を書く機会が多い住民以外は知っていても仕方ない事だが。
稲村ガ崎は鎌倉の中心や長谷あたりと比べるとかなりローカルな雰囲気が漂う。
駅を降りると商店やちょっとしたお店もあるが、狭い通りを海の方へ抜けていくか、
鎌倉山に通じる坂を上っていくか、または線路沿いを通るかの3択となる。
坂を上っても住宅街が広がるだけだ。
殆どの人は海の方へ向かう。
線路沿いを歩けば突き当りまで行くと、海の方面へ行くか極楽寺方面へ行くかの道に出会う。
周辺をのんびり歩けば、歴史のある名所や景観の豊かな公園があったりする。
意外にも鎌倉唯一の天然温泉も稲村ガ崎にある。
温泉は真っ黒でタオルが黒く染まってしまうほどだが、
弱アルカリ性でお肌によく、殺菌効果も高い泉質だ。
18歳未満は入れないので子供と一緒だと入浴できないので気を付けよう。
目の前の海岸は砂鉄が豊富に含まれた砂なので、
そこの砂も真っ黒だ。
海沿いを歩くと稲村ケ崎公園に出会う。
運がよければここからの富士山は絶景だ。
伊豆半島に沈む夕日も晴れていると綺麗だ。
アマチュアカメラマン達の姿も絶えない。
鎌倉駅、北鎌倉、長谷エリアほどではないが、
観光客もポツポツと絶え間なく訪れ、
鎌倉の中でもさらにゆっくりと流れる時間を過ごせる。
海沿いには知る人ぞ知る美味しいイタリアンのお店もあるし、
江ノ電沿いには遠くから買いに訪れる焼き豚屋さんがあったり、
古民家を利用したカフェがあったり、
地元民のみならず観光客も楽しめるエリアだ。
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