反省とは、
1.自分のしてきた言動をかえりみて、
その可否を改めて考える事
2.自分の良くなかった点を認めて、
改めようと考える事
引用「デジタル大辞泉」
と定義されています。
一般的には自分が行なった事を振り返り、良くなかった点について
振り返って考えることを言います。
良かったことを振り返る事を反省とは言いいませんね。
ここで反省について改めて考えてみることにします。
反省猿の反省
反省猿というのが一時期テレビなどでよく放映されていたので、
下を向いてしょんぼりと、いかにも反省していますという
姿を思い浮かべるかもしれません。
子供の頃によく、反省しなさい、と親や先生から
言われたことがあるかもしれません。
言われた子供は反抗的な子供であれば無視したり、
素直な子供であればうつ向いて反省したり
といった事が思い浮かびます。
また賢い子供であれば反省したふりをするために
しょんぼりした態度で反省しているとアピール
するかもしれません。
反省しても意味がない
反省という言葉は親、先生、上司など、立場上、
上下関係が必要な場合、上の立場の人が下の立場の人に向かって
言う事が多いですね。
反省しなさい!
この言葉の意味するところは、反省してしょんぼりしたり、
御免なさいという態度を示す事ではありません。
冒頭の言葉の定義の通り、自分がおこなった行為について振り返り、
何がいけなかったかを考え、その原因をあぶり出し、
どうしたら次に同じことを繰り返さないか、
次はもっとよりよくなるかを考え、課題を挙げて、
次の行動につなげる。
いわゆるPDCAサイクルを回すという、ビジネスの世界で
よく使われることと同じことを意味します。
ここまで行なって、初めて反省したことになります。
ただしょんぼりした態度になる事ではないのです。
上のものが下のものを手っ取り早く叱るために、反省しなさい
と言う事もあるかもしれませんが、本当の反省の意味は
そうではないのです。
たいていは反省しなさいと言われると、何がいけなかったかを
考えただけで終わってしまいます。
それでは反省しても意味がないという事なのです。
反省した後が大事
反省して何がいけなかったのか、どうすればよりよくなるのか、
そこまで考えたら、次のアクションプランを立て、
実際に行動することに意味があります。
その結果、以前よりも成長した自分になれます。
そこが大事なのです。
親であったり、指導する立場であったりして反省しなさい、
という機会があったら、次のアクションまで考えるように
指導するといいでしょう。
そこまで助言してくれる先生や親や上司はなかなかいないですが。
そこまでできる親、上司、先生、コーチの元についている
子供、部下、生徒、選手が
他より秀でた存在になっていくのでしょう。
ぜひ意識しておこないたいですね。