今回は、分かっていても分からないので曖昧にしがちなもの
という事でお伝えしていきたいと思います。
何かというと、
「需要」です。
なんだ、需要くらい分かっているよ、
という方が殆どかと思いますが、
分かっていても、実践レベルに落とし込めていない方も
多いのではないかなと思ったので、お伝えしていきますね。
需要=市場ともいわれますが、
簡単に言えば、ある商品について、
どれくらいの購入見込みのお客様がいるか、
という事ですよね。
広くとらえれば需要を掘り起こすという言葉があるように、
買う気の無いお客様に買ってもらうように、
マーケティングやセールスなどをする事も含まれますが、
私たちが個人レベルで物販を行う場合は、
そこまではしませんので、
今すぐに欲しい、購入を検討しているお客様がどれ位いるのか
という尺度で考えます。
例えば、iPhoneXのケースの需要を考えると、
どんなに多くてもiPhoneXの本体を持っている人数よりは
多くは無いという事は想像できるかと思います。
スマホの中でのiPhoneの所有率は高いので、需要も多いのですが、
それほど売れていないスマートフォンのケースであれば、
iPhoneXの数分の一とか、数十分の一とか、
もっと需要が少ないという事がいえるかと思います。
私たちが中国から仕入れて販売する上では、
どちらを狙うべきだと思うでしょうか?
圧倒的に早く、大きく結果が出るのは
需要の大きいiPhoneXのケースになります。
ここに、いい実例があるので、ご紹介したいと思います。
私の知り合いが販売している商品で、
実際に管理画面まで見せて貰ったのですが、
当初3,980円で売っていた、ある商品がありました。
月に30個ほどですが、コンスタントに売れていて、
仕入れもトータルで500円くらいなので、
結構利益が取れて、いい商品かと思います。
ある時にもっと販売数を増やそうと、
価格を徐々に下げて行ったのです。
聞いた話だと、2,980円にしたり、
最も低い時は1,480円まで下げたとの事でした。
それで、どうなったかというと、
1,480円に下げた時でも、月に売れる数は30個より少し増えた程度で
大きくは変わらなかったそうです。
この例で分かるように、端的にとらえれば、
市場の大きさというのは、ある程度決まっているという事です。
市場が大きいところ、例えば月100個売れる市場で
今まで30個しか販売できていなかった場合は、
価格を下げる事は売れるための1つの要因ですので、
価格を下げた事で、販売数が100個に近づく可能性はあります。
しかし、もともと月に30個しか売れない市場では
価格を下げても30個以上は売れないという事になるのです。
安くしたから需要が増えるという事ではなく、
需要は決まっていて、その中で販売数がどう変わるか
という事なのです。
それで、需要の大きい所を狙っていく
という話に戻るのですが、
実際にその市場で販売するかどうかは、
需要の大きさだけでなく、ライバルの数や強さ、
によっても判断するべきですが、
最初から判断基準にする要素を多くしてしまうと、
難易度が上がり、前に進まなくなってしまいますので、
始めたばかりの方でしたら、まずは需要の多いところから
始めてみる事をおすすめします。
慣れてきたら、少しずつ判断の元にする
要因を加えていくのがいいでしょう。
そして、この需要ということを念頭にした場合、
どんなジャンルの商品を仕入れて、販売していけばいいのか、
自分の好きなジャンルに絞って販売していく方がいいのか、
悩まれ方が多いかと思います。
自分の好きなジャンルは商品知識もあるので、
売り易くて良いという事が言われますが、
たまたま、自分の好きな分野が、
需要の多いカテゴリーであれば正解だった、
需要が少ない分野だったので、やっぱり売れずに
不正解だったという事は、販売した後で気づく事になるのですが、
元をたどれば、需要が大きかったか、少なかったのか
という原理・原則に基づいた結果なのです。
ここで、皆さんが知りたい事は、需要の多さ、市場の大きさは
どうやって調べればいいの?
という事かとは思います。
amazonや楽天、ヤフオク、メルカリなど、
様々な販売プラットフォームでは、
ピンポイントで需要の大きさを見る事ができます。
これはリサーチ作業の一部ですので、
多くの方は既に実践しているかと思います。
amazonで販売するのであれば、ランキングを見たり、
レビューの投稿数を見ると、amazonでの需要の大きさを
推し量る事ができますし、
他にも気になる商品の在庫数を調べて
日々の販売数をチェックする方法や、
モノレートなどの有名なツールでも
おおよその販売数が分かりますし、
モノレートでは出てこない詳細なデータが分かるツールも
有料ですが、あったりします。
また裏技なのですが、無在庫販売で生のデータが見れる
方法もあったりします。
販売プラットフォーム別に需要を調べる事は
最低限抑えるべき基本ですが、
世の中の需要を掴む事も大事になります。
例えば、最近は大きな地震が頻発しだしたので、
防災関連グッズが急激に売れたりしています。
またそのような事後的な需要でなくても、
季節で需要が高まる商品を、
戦略的に仕入れるのもいいでしょう。
今回は「需要」という事についてお伝えしましたが、
実はこの需要というのは
インターネット通販という場においては、
一般的にリアルの店舗などで考えるような需要とは違って、
同じ商品でも、自分で需要の範囲を決める事ができるのです。
それによって、全く同じ商品でも小さい市場に
自分で参入してしまっていたり、
大きい市場に参入しているという、
奇妙?な事になっているのです。
ちょっと分かりにくいかと思いますので、
別の機会にお伝えいたします。
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