中国輸入と輸出を始めたい方をサポートするコンサルをしていて
こんな事例があったのでシェアしたいと思います。
お二方とも年齢は50代中頃でした。
一人はAさんとしておきます。
長年、大手の商社でサラリーマンとしてある程度の地位にも
なり、部下をそれなりに抱えた管理職にまでなられた方でした。
もう一人の方はBさんとします。
40年近く、ご自分でアパレルや雑貨などを扱う
リアル店舗を経営されている方でした。
時流の波に押されて店舗は閉店し、中国輸出入ビジネスを
始めたいと思いコンサルを受け始めた方です。
コンサルの進め方はチャットワークというツールを使い、質問や
アドバイスをやり取りするのですが、大抵は初回のチャットワーク
の挨拶時はその方の事を殆ど存じ上げていない状況なので、
人によって変えることはせず、毎回決まった挨拶の文章を
送っているのですが、
お二人の反応が全く違っていました。
コンサルをするからと言って上から目線で偉そうにしている
つもりは全くないのですが、様々なコンサル生さんが参加
されるので、皆さんに少しだけマインド的な事や質問する際の
簡単なルールを設けて、挨拶と一緒に通知しています。
マインドやルールを守って頂く話なので、内容としてはどうしても
上から言っている感じは否めません。
Aさんはプライドが傷付けられたようでした。
とても憤慨された文面で返信をしてこられました。
私は上場企業で部下も指導してきたくらいの人間です。
マインドは言われるまでもなく分かっている事です。
といった内容の返信が帰ってきました。
Bさんも自分がどういった経歴なのかを書いてきたのですが、
書き方はいたって謙虚です。
Aさんは質問も毎回依存するような書き方で判断を全て講師に
委ねようとします。
時にはあからさまに感情を表し納得できないと言った文面を
送ってきます。
間違っていたら教えた方が悪いと言わんばかりなのです。
Bさんは常に自分で調べて、どうしても分からない事は質問
してきます。
アドバイスはもらうけど、判断するのは自分、間違っても
責任は自分にある。
といった態度が文面からも受け取れました。
講師としては同じ生徒さんで差別するつもりはありません。
しかしこのような場合は同じ質問をされても回答が異なって
しまうのは否定できません。
講師を身構えさせたり、敵にするような書き方をしてきても
何の得もないのです。
そんな事は言わなくても分かっているはずですが、どういう訳か
Aさんは分かっていませんでした。
結局私も含めて数人の講師達とやり取りしたのですが、
全ての講師と同じ感じのやり取りでしたので、
長くは続きませんでした。
Bさんは謙虚で慣れないパソコンにも関わらず一生懸命さも伝わり
こちらも絶対に成功させてあげたいという気持ちになります。
ノウハウは全く同じで担当する講師も同じ。
成功するかしないかの差はこういったところにも現れてきます。
長年サラリーマンをやってきて部下を指導してきたので自分は
偉いと勘違いしてしまったのでしょうか。
プライドを持つことは大事ですが、履き違えたプライドは
必要ありません。
新たな事を学ぶのには謙虚で素直にならなくては、せっかくの
アドバイスも吸収できず、自分流になってしまいます。
その道の事を知らないからコンサルを受けて学ぼうとしている
はずなのに、その道の素人である自分流に走っても
成功には遠く及ばないでしょう。
成功するために必要な条件の一つかと
思いましたのでシェアいたしました。
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