前回は需要は変えられる、
言いかえると参入する市場を意図的に変えられる、
もしくは選べるというお話をしました。
需要は変えられる
もう少し詳しく説明しますと、
インターネットという仮想の空間では、
細かく分けると市場というのは、
無限に存在しているということなのです。
そして、市場 = キーワード
と、とらえる事ができるのです。
前回は少し説明を省いてしまいましたが、
Amazonやメルカリなどで買い物をするとき、
皆さんは探している商品を頭に思い浮かべて、
その商品を表す単語を検索窓に入力して
探すのではないでしょうか?
トップページにある、
様々なジャンルの様々な商品が並んでいるページで、
1つ1つ商品を見て探す事はしないと思います。
早く目的の商品を探すために、
検索窓に単語を入れて絞り込み、
その結果表示される商品の一覧から探すと思います。
それでもまだ余計な商品が表示されて見つからない場合は、
単語を変えるなり、単語を付け加えたりして、
さらに絞りこんでいくと思います。
ここで、販売者として考えると、
自分が販売している商品が、
今その人が探している商品にぴったりと合った
商品であったとしても
検索している人に表示されなければ、
その時に購入しようとして検索している人には
100%購入されないという事が想像できると思います。
表示されないので、販売していないのと同じですからね。
この事を見方を変えると、
ある単語はある商品の一覧を表示したという事で、
その商品一覧を1つの市場と考えると、
一つの単語(単語の複合も含む)が
一つの市場と結びついている
と考える事ができますね。
つまり入力する単語によって、
お客さんは市場を切り替えているという事になるのです。
今まで市場を「しじょう」という読み方で使っていたのですが、
「いちば」と言ってもいいでしょう。
お客さんは入力するキーワードによって、
インターネットという仮想空間上で、
無限にある「いちば」を切り替えて見て回っているのです。
全く違った商品、例えば「スマホケース」と入力した場合と、
「メンズ シャツ」と入力する場合を考えると、
全く違った市場に切り替わるわけですが、
この場合は、特に気にする必要はないのですが、
似たような単語、
例えば「スマホケース」と「スマートフォンケース」と
入力を変えても違った市場に切り替わるという事なのです。
このような時でも
両方の市場に参入できているか、できていないのかで
結果(売上)は全く違ってくるでしょう。
今回は少し分かりにくくなってしまったかもしれませんが、
イメージを掴んでいただければと思います。
ただ漠然と販売するのではなく、
キーワードを意識できるかが
売上を大きく変えるポイントになる
という事を分かって頂ければと思い、
お伝えしてきました。
キーワードを意識的に商品ページに設定したら、
実際に自分の商品が表示されるかの確認は
怠らないでくださいね。
キーワードを効率よく設定したり、
またどうやって効率よく確認するかなどは、
さらに上のレベルのノウハウになってきますので、
私も講師としてかかわっている、
コンサルの方でお伝えしているのですが、
効率よく確認する方の
ヒントをお伝えすると、キーワード + 〇○○〇
ですね^ ^
前回は「需要」という事についてお伝えしましたが、
需要の大きさはかなり大事
この需要というのは
インターネット通販という場においては、
自分で需要の範囲を決める事ができるのです。
どういうことか詳しくお伝えしていきますね。
リアルのお店で言えば、需要とは商圏内の需要と
捉える方がより現実的ですね。
日本中で物凄い需要がある商品でも、
そのお店の商圏内では、あまり需要が無ければ、
そのお店にとっては、全く意味がありませんね。
仮に60歳以上の方が7割以上の町があったとします。
その町で今若者の間で爆発的に流行っている商品を
置いてあるお店があったとしても、
需要は少ないですので、殆ど売れないでしょう。
ところがインターネットを使った物販では、
商圏というものが存在せず、
インターネットがつながっている日本中、世界中が
お客様として存在している事になるので、
商圏内の需要は日本全国もしくは世界中になります。
そして、リアル店舗では、商圏があり、
その範囲内での需要なので、
急激に需要が多くなったり、
少なくなったりという事は無く安定しているのですが、
インターネット物販においては、需要を意図的に
変化させることが出来るのです。
需要を変化させることが出来るとは、言い換えると、
参入する市場を変える事が出来るという事になります。
では、どのように需要を変化させるのか、参入する市場を
変える事ができるのかというと、
「キーワード」で変えるのです。
既に自分で商品ページを作成する方法で
実践している方であれば、
キーワードを意識した商品ページの
作成はしているかと思います。
実はこれは自分では意識していなかったとしても、
需要を変化させている、つまり参入している市場を
変えている事になるのです。
例えば、ショルダーバッグにもなるハンドバッグを
販売しているとして、
キーワードが影響する場所に、
ハンドバッグとしか入れていなかったとします。
すると、この商品はハンドバッグという市場に対してしか、
販売していないという事になるのです。
せっかくショルダーバッグにもなるのに、
ショルダーバッグで販売している購入者には
販売していない事になります。
もう少し分かり易く言うと
例えば、ハンドバッグだけを販売しているお店が
集まっているショッピングビルがあったとします。
別の場所にはショルダーバッグのみを販売している
専門ビルがあるとします。
現実には日本では1つのカテゴリーの商品だけ販売している
ショッピングビルはないですが、
分かり易くこのようなビルがあるとします。
キーワードをハンドバッグだけにしていると、
ハンドバッグ専門のビルでのみ出店している事になります。
キーワードをハンドバッグとショルダーバッグの
両方を設定していたら、どちらのビルにも出店していて、
販売しているという事になります。
つまり、両方のビルに集まっているお客さんを相手に
出来るという事になるのです。
片方しか設定していないと、
片方のビルに来ている購入者にしか
自分の販売している商品を提供する事はできない
ということなのです。
インターネット物販では、このように同時にいくつもの市場に
参入できるという事になります。
ですので、より多く売るためには、
多くの市場に参入するという事が大事になります。
そして、これは、出品すれば勝手に行われるのではなく、
自分で意識して行わなければなりません。
AmazonではA9という優秀な検索エンジンがありますし、
楽天やメルカリなど他のショッピングサイトの検索アルゴリズムも
必ずしも設定した単語以外しか表示されるわけではなく、
過去の購入者の莫大なデータなどから推測して、
設定していないキーワードでも表示される事はあります。
ですが、Amazon任せ、成り行き任せではなく、
自分で設定するという意識が大事になります。
そして、ここは意外と疎かにしがちですが、
大事な事ですので実践してもらいたいのですが、
設定したら必ず自分の商品ページが、
意図したキーワードで表示されているかを
確認する事を忘れないでくださいね。
今回は、キーワード設定によって、
自分で販売するショッピングビル、
つまり市場を変えられる、
しかも一つだけでなく、いくつもの場所で販売できる、
これを意識していかないと、
自分で販売チャンスを狭めている可能性がある
という事をお伝えしました。
今回は、分かっていても分からないので曖昧にしがちなもの
という事でお伝えしていきたいと思います。
何かというと、
「需要」です。
なんだ、需要くらい分かっているよ、
という方が殆どかと思いますが、
分かっていても、実践レベルに落とし込めていない方も
多いのではないかなと思ったので、お伝えしていきますね。
需要=市場ともいわれますが、
簡単に言えば、ある商品について、
どれくらいの購入見込みのお客様がいるか、
という事ですよね。
広くとらえれば需要を掘り起こすという言葉があるように、
買う気の無いお客様に買ってもらうように、
マーケティングやセールスなどをする事も含まれますが、
私たちが個人レベルで物販を行う場合は、
そこまではしませんので、
今すぐに欲しい、購入を検討しているお客様がどれ位いるのか
という尺度で考えます。
例えば、iPhoneXのケースの需要を考えると、
どんなに多くてもiPhoneXの本体を持っている人数よりは
多くは無いという事は想像できるかと思います。
スマホの中でのiPhoneの所有率は高いので、需要も多いのですが、
それほど売れていないスマートフォンのケースであれば、
iPhoneXの数分の一とか、数十分の一とか、
もっと需要が少ないという事がいえるかと思います。
私たちが中国から仕入れて販売する上では、
どちらを狙うべきだと思うでしょうか?
圧倒的に早く、大きく結果が出るのは
需要の大きいiPhoneXのケースになります。
ここに、いい実例があるので、ご紹介したいと思います。
私の知り合いが販売している商品で、
実際に管理画面まで見せて貰ったのですが、
当初3,980円で売っていた、ある商品がありました。
月に30個ほどですが、コンスタントに売れていて、
仕入れもトータルで500円くらいなので、
結構利益が取れて、いい商品かと思います。
ある時にもっと販売数を増やそうと、
価格を徐々に下げて行ったのです。
聞いた話だと、2,980円にしたり、
最も低い時は1,480円まで下げたとの事でした。
それで、どうなったかというと、
1,480円に下げた時でも、月に売れる数は30個より少し増えた程度で
大きくは変わらなかったそうです。
この例で分かるように、端的にとらえれば、
市場の大きさというのは、ある程度決まっているという事です。
市場が大きいところ、例えば月100個売れる市場で
今まで30個しか販売できていなかった場合は、
価格を下げる事は売れるための1つの要因ですので、
価格を下げた事で、販売数が100個に近づく可能性はあります。
しかし、もともと月に30個しか売れない市場では
価格を下げても30個以上は売れないという事になるのです。
安くしたから需要が増えるという事ではなく、
需要は決まっていて、その中で販売数がどう変わるか
という事なのです。
それで、需要の大きい所を狙っていく
という話に戻るのですが、
実際にその市場で販売するかどうかは、
需要の大きさだけでなく、ライバルの数や強さ、
によっても判断するべきですが、
最初から判断基準にする要素を多くしてしまうと、
難易度が上がり、前に進まなくなってしまいますので、
始めたばかりの方でしたら、まずは需要の多いところから
始めてみる事をおすすめします。
慣れてきたら、少しずつ判断の元にする
要因を加えていくのがいいでしょう。
そして、この需要ということを念頭にした場合、
どんなジャンルの商品を仕入れて、販売していけばいいのか、
自分の好きなジャンルに絞って販売していく方がいいのか、
悩まれ方が多いかと思います。
自分の好きなジャンルは商品知識もあるので、
売り易くて良いという事が言われますが、
たまたま、自分の好きな分野が、
需要の多いカテゴリーであれば正解だった、
需要が少ない分野だったので、やっぱり売れずに
不正解だったという事は、販売した後で気づく事になるのですが、
元をたどれば、需要が大きかったか、少なかったのか
という原理・原則に基づいた結果なのです。
ここで、皆さんが知りたい事は、需要の多さ、市場の大きさは
どうやって調べればいいの?
という事かとは思います。
amazonや楽天、ヤフオク、メルカリなど、
様々な販売プラットフォームでは、
ピンポイントで需要の大きさを見る事ができます。
これはリサーチ作業の一部ですので、
多くの方は既に実践しているかと思います。
amazonで販売するのであれば、ランキングを見たり、
レビューの投稿数を見ると、amazonでの需要の大きさを
推し量る事ができますし、
他にも気になる商品の在庫数を調べて
日々の販売数をチェックする方法や、
モノレートなどの有名なツールでも
おおよその販売数が分かりますし、
モノレートでは出てこない詳細なデータが分かるツールも
有料ですが、あったりします。
また裏技なのですが、無在庫販売で生のデータが見れる
方法もあったりします。
販売プラットフォーム別に需要を調べる事は
最低限抑えるべき基本ですが、
世の中の需要を掴む事も大事になります。
例えば、最近は大きな地震が頻発しだしたので、
防災関連グッズが急激に売れたりしています。
またそのような事後的な需要でなくても、
季節で需要が高まる商品を、
戦略的に仕入れるのもいいでしょう。
今回は「需要」という事についてお伝えしましたが、
実はこの需要というのは
インターネット通販という場においては、
一般的にリアルの店舗などで考えるような需要とは違って、
同じ商品でも、自分で需要の範囲を決める事ができるのです。
それによって、全く同じ商品でも小さい市場に
自分で参入してしまっていたり、
大きい市場に参入しているという、
奇妙?な事になっているのです。
ちょっと分かりにくいかと思いますので、
別の機会にお伝えいたします。